「八戸高専見学会」八戸市少年少女発明クラブ

更新日: 2024年07月11日印刷

  • 活動日:2024年06月23日(日)
  • 参加人数:クラブ員35名ほか 総勢70名

 令和6年6月23日(日)、クラブ員35名ほか総勢70名で、八戸工業高等専門学校の見学に行きました。
 まずは、スライドを使って高専の教育システムについてのお話をうかがいました。進路決定や高校受験はまだ先のクラブ員が多かったのですが、興味・関心が高い理数、技術、研究など専門的な勉強ができる学校と知り、真剣な眼差しを向けてお話を聴きました。

 

 続いて、2グループに分かれ、2つの実験工作の体験授業に参加しました。
  『ペットボトルで顕微鏡を作ってみよう』では、顕微鏡の誕生から光学顕微鏡や電子顕微鏡に発展するまでの歴史を学んだ後、世界で初めて微生物を見たオランダの科学者レーヴェンフックの顕微鏡と同じ原理のペットボトル顕微鏡の工作をしました。
 ペットボトルのキャップにガラスビーズを埋め込んだり、ペットボトルで小さなプレパラートを作ったりと細かい作業に苦労する姿もありましたが、高専の学生さんが優しくサポートしてくれたおかげで、全員が藻(オオカナダモ)が100倍大きく見える顕微鏡を完成させて大喜びでした。

 

 

  『流れのふしぎ』では、水や空気の流れの不思議さや面白さをマーブリング模様で可視化する、マーブル紙の作製を行いました。

 流れの中に障害物を置いたり、固体を動かしたりすると交互に渦の列ができるカルマン渦についての説明を受けた後、カラーマーブリング液を水面のフロート紙に落とし、息を吹きかけたり、箸を使ったりして、思い思いのマーブル模様を作りました。

 二度と同じ模様が作れない流れのふしぎを感じながら、美しいマーブル模様作りに時間も忘れるほど夢中になってチャレンジしていました。

 

 

 

 体験授業の後は、親子で構内を見学しました。専門コースの実験室やテクノセンターに整備されている研究機器、地域の方々にも開放されている図書室、海外からの留学生も入居する寮、クラブ員憧れの高専ロボコンに挑戦しているロボコン部の活動場所など、高専の先生に説明をしていただきながら見学しました。

 

 

 

 

 最後に、当クラブ指導員でもあるマテリアル・バイオ工学コースの山本歩准教授の発酵研究である縄文時代の地層から分離した酵母「三内丸山ユメカモス」を使用したパンをお土産にいただき、楽しく有意義だった体験の思い出と自作のペットボトル顕微鏡、世界に一つだけマーブリング紙も胸に抱えて、見学会を終了しました。

 

 

【高専の先生から】

  • 発明クラブの皆さんは、小・中学校とは違う学校の様子に、関心をもって話を聞いてくれている姿が素晴らしかったです。各実験や制作作業も楽しんでくれている様子が見受けられ、新鮮な一日になったこととうれしく思います。当校の学生たちにとっても、子どもたちとの触れ合いが良い刺激になり、分かりやすく伝えることの勉強にもなっていました。またこのような双方にとって有意義な場を設けていければと思います。

 

【クラブ員の感想】 

  • じっけん室やパソコンがいっぱいある所をみて楽しかったです。立ち入りきんしの所は何だろうと思いました。 (小3男子)
  •  こうじきんは日本のきんで、パンを作るには「こうぼ」で発こうさせる。じょうもん時だいからパンが作られていることがわかりました。(小3男子)
  • 400年前のけんびきょうで、オオカナダモがしっかり見えておどろきました。家でシダや玉ねぎでためしてみたり、かくをそめて見たいと思いました。 (小3男子)
  • 水だけだとわからない水の流れが、色を付けたらわかりました。きれいな絵ができてうれしかったです。(小4男子)
  • 高専に入学したいと思いました。理由は、ぼくは科学や計算、歴史や工作が好きだからです。 (小4男子)
  • ペットボトルキャップにガラスビーズをはめただけで顕微鏡を作れることに驚きました。対物とガラスビーズの距離を調整するとピントを合わせることができることも分かりました。(小5女子)
  • 水の流れを起こす装置やコンクリートを作って、約2tの圧力をかけて壊すまでの実験する研究など、いろいろな分析や実験が楽しそうだと思いました。(小6男子)
  •  法則性のあるうずが自然でも見られることに驚きました。流れをアートに使ったり、色をつけて、どのようになっているかを見るという発想がすごいと思いました。(小6女子)

 

 【保護者の感想】

  •  初めての見学のため、どの施設も目新しくとても興味を引きました。子どもにとっても貴重な体験になったと思います。(小4男子・父)
  • ペットボトルで顕微鏡を作れるとは思わず驚きました。顕微鏡の歴史や細胞のつくりなど初めて聞く内容が多くて興味の幅が広がったと思います。親も初めて高専という世界を見てすごいと感じました。高専の学生さん達の対応が良く、娘もみなさんのように育ってほしいと思いました。(小5女子・母)
  • 子どもがものづくりが好きなので、進路として高専に興味がありました。クラブで見学に来られて良かったです。非常に勉強になりました。 (小6男子・母)
  • 久しぶりの見学で貴重な体験でした。進学で悩んでいるので、今日の体験も1つの判断材料として考えたいと思います。ありがとうございました。(中学生・母)